「前期研修会②」を開催しました
7月17日(水)、香美市立中央公民館を会場として、「前期研修会②」を開催しました。
今回は平和資料館草の家 常務理事の松村 信博さんを講師としてお招きし、「戦争から考える人権 ~なぜ今、戦争遺産を記録し未来に伝えていくのか考えてみよう~」をテーマとして、ご講演いただきました。
かつての太平洋戦争末期、本土決戦が間近に迫るなか、高知県においても米軍上陸に備える準備が進められる様になり、海岸部には特攻基地が作られ、平野部や近隣の山間地にも防衛のための施設も多数設けられるなど、8万人を超える兵力が集結する重要拠点の一つとして、高知県は位置づけられていたそうです。
また香美市においても、佐岡空襲により11名の人命が失われた事、また甫喜ヶ峰には、敵の航空機の飛来をいち早く察知するための施設である「聴音壕」と呼ばれる、戦時の遺構の存在についてもご説明がありました。
また先生は、この様な戦争の記憶を次代に伝えるために、戦時中の事が分かる資料や体験談などを「戦争遺産」として記録し、残していく取組を進められてきた実績についても、詳しくご説明いただきました。
今回のご講演を拝聴し、戦争の無い平和な世界であって欲しいと、改めて考えさせらる機会となりました。
この度は、大変お忙しいなか講師をお引き受け下さいました松村 信博さん、どうもありがとうございました。